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2008年10月号より抜粋



非正規社員にも広がる過重労働
「すかいら-く」契約店長に過労死認定





 外食大手「すかいら-く」の契約店長だった男性(当時32歳)が昨年10月に脳出血で死亡したことについて、春日部労働基準監督署は長時間労働などによる過労が原因の労災と認定しました。
 遺族によると、男性は平成18年3月に1年更新の契約社員になり、栗橋店(埼玉県栗橋町)の店長を任されてから過重労働が始まりました。店長以外は全員がアルバイトやパ-トだったため、毎日午前7時に出勤して翌日の午前2時~3時に帰宅する状態が続きました。遺族の計算では、なくなる直前の3ヵ月の残業時間は、月平均200時間を超えていたといいます。
 会社のタイムカ-ドなどでは月40時間程度になっていましたが、労基署は遺族や関係者からの聞き取りの結果、過労死の認定基準である月80時間を超えると判断し、6月13日に労災認定しました。労基署は、店長という責任の重さも認定の根拠に挙げたといいます。
 会見で母親は「息子は責任感が強く、頼まれたら断れない性格だった。そんな性格を会社にいいように使われた。上司が誰も息子の健康に心を配ってくれなかったのが悔しい」と話しました。 遺族の支援をおこなっていた全国一般東京東部労働組合によると、最近は「アルバイト店長」のような人から長時間労働の相談を受けるケ-スが増えてきたといいます。(以上、朝日新聞H20/7/18より作成)

 亡くなった契約店長の男性は、年収200~300万でこれほどの長時間労働を強いられていたといいます。
 近年、派遣やアルバイトなどの低賃金・不安定な非正規雇用が問題となっています。同時に、正規雇用が減らされることで正社員の負担がましているため、過重労働の問題も絶えません。今回のケ-スでは、低賃金・不安定な非正規社員に、正社員並みの重い責任や長時間労働を負わせ、死に追いやったという点で、企業の責任やモラルが厳しく問われるべきだと言えるでしょう。同社では平成16年8月にも店長だった男性(当時48歳)が過労死しています。
 企業が収支だけを重視するあまり、アルバイトの確保など人手不足への対策が講じられず、現場の責任者である店長がすべてを抱え込んでしまうというケ-スが多くみられます。
 企業には、なによりも社員の健康に配慮する義務があるのだということを再確認しなければなりません。